■沈肩垂肘(1)
沈肩墜肘とも書く。
肩を沈めて肘を垂らす。
沈肩は肩甲骨の回旋運動を規制すること。
腕の付け根は肩関節ではなく鎖骨と肩甲骨である。
腕を上に上げたりして肩関節が持ち上がるとき、肩甲骨は回旋運動をする。
■胸郭から肩関節付近を結ぶ主要な筋(大胸筋、僧帽筋など)は胸郭上部に沿って配置される。
胸郭は上窄まりのドーム状をしているから、肩まわりの筋は胸郭のドームにすっぽり被さる帽子に例えられる。
肩甲骨が回旋して肩が持ち上がった状態は、帽子をごく浅く被っているような状態だ。
沈肩であれば帽子を深く被った状態で、肩まわりの筋と肋間筋、腹筋などの起立筋群
との連係が密になり、力の伝達がスムーズになる。
■肩まわりの筋は胴や脚部から発したエネルギーの通過する経路を作り出すために使われる。
不用力の原則からして肩は力の通過点であり、肩が積極的に動いて力を出すわけではない。
沈肩は、胸郭をテコに利用して少ない筋の張りで力を有効に伝達できる方法論である。
首の動きも、肩が上がっている場合に比べて沈肩の状態の方が効率よく胴体に伝わる。
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